ミクシィ・リサーチは、7月1日よりSNS「mixi」ユーザーをモニターとするネットリサーチ事業の提供を開始する。
ミクシィ・リサーチは、ネットマイルのリサーチ事業を新設分割し、ミクシィが買収した100%子会社。これまでネットマイルが運営してきた「Easyリサーチ」などのネットリサーチを提供している。
まずはミクシィの手掛けるスマートフォン向けポイントサービス「モラッポ」と連携。同ポイントサービスの会員をモニターパネルとしたネットリサーチを展開する。
モラッポは、mixiへのユーザー登録は必須とはしていないが、実質的にはほとんどがmixiユーザーだという。そのモニター数は60万人。性別での構成比は男性が40.8%で女性が59.2%。年代別では10代が15.6%で20代が46.6%、30代が24.5%、40代が10.8%、50代が2.1%、60代以上が0.5%となっている。
ミクシィ・リサーチ代表取締役社長の濱野英和氏は、このネットリサーチの特徴として、(1)高校生や大学生など若年層へのリサーチが可能、(2)スマートフォンに特化した回答しやすいインターフェースの採用、(3)ネットマイルで8年間事業を展開してきたノウハウ――の3点を挙げる。
大手のネットリサーチは、モニター数こそ多いが10代の割合が極めて少ない。また、回答もPCを前提としたシステムが多く、同社のようにスマートフォンでの回答に特化していないという。さらに、Easyリサーチなどの既存モニターを組み合わせて、「10代から60代まで各年代である程度のモニターを集めてリサーチをする」といったことにも対応していく。
今後はmixiとの連携も強化していく。ミクシィにはコミュニティやmixiページといった趣味や好みの近しいユーザーが集まる仕組みがあるが、コミュニティ運営者や所属するユーザーとの関係性を明確にした上で、リサーチを実施するといったことも検討する。「コミュニティは重要な資産。不快にならないよう運用を気を付けて情報を収集できるフローを固めれば、リサーチのあり方を変える可能性もある」(濱野氏)
濱野氏は、「アンケートがあるから答えてほしい、という一方通行な話だけではなく、コミュニケーションのツールとして位置づけたい」と語る。今後は企業のマーケティングやミクシィによるユーザーインタビューなど、幅広い用途で利用していくという。そのほか、位置情報や写真などを利用したスマートフォンならではのリサーチも展開していく予定だ。
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