まず明白なのは、両社のファーストパーティーゲーム(自社で販売するゲーム)は、それぞれのゲーム機の独占になるということだ。従って例のごとく、「Halo」や「Gears of War」「Fable」の新作はXbox One独占になり、「アンチャーテッド」や「KILLZONE」「ラチェット&クランク」の新作はPlayStation 4にしか出ない。
E3のプレスカンファレンスで、Microsoftは多くの独占ファーストパーティータイトルを発表した。主なタイトルは、「Dead Rising 3」「Ryse: Son of Rome」「Killer Instinct」「Quantum Break」「Project Spark」「Titanfall」「Forza 5」などだ。同社はまた、Activisionの「Call of Duty: Ghosts」のDLC(追加ダウンロードコンテンツ)はすべて、まずXbox Oneで提供されると宣言した。
一方、主なPlayStation 4の独占タイトルは、「Killzone: Shadow Fall」「infamous: Second Son」「Knack」「The Order」「The Dark Sorcerer」のほか、10のインディーズタイトルだ。
もし筆者が、独占タイトルがより強力なのはどちらかを選べと言われれば、Xbox Oneを選ぶだろう。Xbox Oneの独占タイトルは、ソニーがデモで見せたものよりも、より刺激的に感じられた。
しかし、独占タイトルの本当の価値は、そのプレイの内容に依存する。
PS4とXbox Oneのコントローラは、現在それぞれのプラットフォームで使われているものの進化版だ。
「DUALSHOCK 4」は前面にクリック可能なタッチパッドを搭載することで差別化を図っている。これにより開発者がゲームを設計する際、新たな選択肢を手にできるようになる。ただ、実際の応用事例はまだ出てきていない。
DUALSHOCK 4のボディには、モーションコントロールのための「ライトバー」が前面に付いている。このモーションコントロールは、専用カメラ「PlayStation 4 Eye」でこのライトバーを検知し、コントローラの位置を追跡して、識別することで実現される。ソファーに座ってマルチプレーヤーゲームを行う際などで、必要に応じて分割画面の表示位置を調整できるようになる。Xbox Oneの場合は、「Kinect」を使って誰がどのコントローラを持っているかを自動的に追跡することでこれを実現できる。DUALSHOCK 4にはまた、ソーシャル指向の「SHAREボタン」、組み込みのスピーカー、ヘッドホンジャックが用意されている。
コントローラとの接続は、Xbox OneがWi-Fi Directというテクノロジを使用しているのに対し、PlayStation 4はBluetooth 2.1+EDRを採用している。データシート上の比較によると、Bluetooth 2.1+EDRの理論上の最大速度は3Mbpsとなっている一方、Wi-Fi Directの理論上のスループットはそれをはるかに上回る250Mbpsとなっている。ただ、この違いが目に見えるかたちで出てくるかどうかはまだ分からない。Xbox Oneの場合、Microsoftが音声チャット用のマイクや、キーボードパッドの上位版のようなアクセサリをリリースすれば、この違いが重要となってくるかもしれない。
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