Microsoftは新しい「Xbox」を発表した。これは「Xbox One」という名称で、Microsoftにとっては7年以上ぶりの新しいゲーム機だ。このゲーム機については、われわれは多くの期待を寄せてきた。それは特に、ソニーや任天堂が次世代機への最初の一歩を既に踏み出しているからだ。この記事では、Microsoftがワシントン州レドモンドでのイベントで行った発表について、知っておくべき情報をまとめる。
初代Xboxが登場したのは2005年秋だ。たった7年半前のことだが、ずいぶん前のような気がする。テクノロジ評論家の中には、今の時代におけるゲーム用ハードウェアプラットフォームの価値に疑問を感じている人々もいるが、新しいゲーム機のための機は熟している。
Xbox Oneは大型ですっきりとしており、黒色で、AV機器のように見える。コントローラと「Kinect」ユニットも再設計された。具体的には、KinectとXbox Oneはシャープな角を持つ、光沢のある黒色の箱形の外観をしている。セットとして見れば、Xbox Oneは実際に精巧なホームシアター装置の一部のような印象だ。そしてエンターテインメントをモダンなオールインワンパッケージにまとめるというXbox Oneの目的を考えれば、そうした外観は明らかに意図的なものだ。Xbox Oneは、現世代のゲーム機とそれらがスリム化してきたことを考えれば、非常に大きいという印象も与える。
「Xbox One」という名称は、これが仕切り直しであり、新しいスタートであることを示唆している。今回の発表日を境に、ネット接続したリビングルーム用PCをめぐるMicrosoftの戦略は、Xbox Oneから生じることになるかもしれない。あるいは、それは非常に優れたゲーム機というだけかもしれない。
Microsoftは、これこそがテレビ、ゲーム、エンターテインメントを1つのユニットでつなぐ、より優れた構成方法だと述べている。そこでは、「Xbox 360」で既に実現されている部分もあるが、「Xbox、on」などのコマンドによってさらに多くのことができるようになる。最初の記者会見で説明があったように、ユーザーは「テレビと深いつながりを持つようになる」。簡潔に説明すれば、「あまりにも複雑」になっているリビングルームに対応して、ゲーム、テレビ、エンターテインメントをつなぐシステムを構築するということだ。
では、それをどうやって実現するのだろうか。
画面をつかんでパンしたり、上にスワイプしたりといった、共通のジェスチャーがある。さらに、ライブTVを視聴する際には、スクリーンの最大化や上隅での最小化が行える。ライブTVは、HDMI入力端子を経由したXbox Oneの機能の一部だ。どうやら、ケーブルテレビはパッケージの一部のように思われる。
しかし、いくつかのピクチャーインピクチャーのオーバーレイ以外、テレビが具体的にどのようにつながり、より深く相互作用するのか、あるいはパートナーはどこなのかは分かっていない。Comcastについての言及はあったが、ほかにはどういった企業が、Xbox Oneを真のテレビアクセサリにすることに貢献するのだろうか。それは「Google TV」や「Wii U」を脅かした難題だ。Xbox Oneはケーブルテレビのセットトップボックスやデジタルビデオレコーダーの両方を兼ねるほどの大きさがあるが、今すぐそれらに取って代わることはなさそうだ。
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