カリフォルニア州メンロパーク発 -- Facebookは同社本社において米国時間5月9日、「Android」向け同社ソフトウェアスイート「Facebook Home」の新しいバージョンをリリースすると発表した。
Facebookのエンジニアリング担当バイスプレジデントを務めるCory Ondrejka氏によると、同社は数週間のうちに同製品にいくつかの改良を加える計画で、9日に登場予定のアップデートはバグ修正になる予定だという。また、Homeをサポートしない各種Android端末において、ユーザーがサポート端末からのHomeの転送(このプロセスをサイドローディングと呼ぶ)を望む場合、Facebookはその操作をブロックしない。Homeの提供開始直後から、1万人を超えるユーザーがこの方法で非サポート端末にHomeをインストールしているとFacebookは述べた。
Facebook Homeに対するユーザーの反応は、これまでのところそれほど芳しくはない。Facebookによると、リリース以降のインストール回数は100万回弱であるという。しかし、Facebookそのもののユーザーは10億人を超える。またHomeには、否定的な評価も多数寄せられている。
FacebookとHTCの提携もそれほどうまくいってはいないようである。AT&Tは、発売後1カ月となるHTC製「Facebookフォン」を99セントで販売している。
Facebookの製品担当ディレクターを務めるAdam Mosseri氏は、同社はユーザーから寄せられた不満を考慮して、同製品のアップデートに取り組んでいくと述べた。
「明らかな問題点としては、起動時の機能が欠落していることと、アプリの再整理ができないことがある」と同氏は述べた。
Facebookは今後の課題として、「Chat Heads」を改良することを約束している。友人リストを表示するためのスワイプ操作の追加や、アプリへのアクセスを容易にするためのフォルダの追加などである。Facebookは、これらの機能をHomeに追加する時期については明らかにしなかった。
ユーザーによって明らかにされた問題が、Facebook Homeが爆発的にダウンロードされない原因である可能性がある。
「それはわれわれにとって本当に重要なことではない」とMosseri氏は述べた。「われわれにとって重要なのは、ユーザーがアプリをとても気に入っているかどうかである」(Mosseri氏)
またFacebookは、新規ユーザー向けに、Facebook Homeを初めて起動する場合により詳しい説明を表示する予定である。
「新しいインターフェースであるため、ユーザーがインターフェースに慣れるようにゆっくりと親切に導く必要があると考えている」とMosseri氏は述べた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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