7割が視聴時にもTwitter--テレビとソーシャルメディアの関係性を探る

 ネットエイジアとシタシオンジャパンは4月25日、スマートフォンかフィーチャーフォンを利用する15~49歳の男女を対象にした「テレビとソーシャルメディアの関係性」に関する調査の結果を発表した。

 Twitter、Facebook、mixi、LINEなど、各ソーシャルメディアの利用頻度は「毎日1回以上」「1週間に1回以上」「1カ月に1回以上」の合計で最も多かったのはLINEの30.5%。次いでTwitterが27.2%、mixiが26.4%、Facebookが26.2%となった。

 テレビ視聴時のソーシャルメディア利用は、Twitter、Facebook、mixi、LINEのいずれでも、5割以上が「テレビを見ながら見る(開く)」と回答した。中でもTwitterは、1カ月に1回以上利用するユーザーのうち69.5%がテレビ視聴時に利用していることがわかった。

 「見ている番組の関連情報をTwitterで見る」人は42.3%、「見ている番組に関するつぶやきや書き込みをTwitterでする」人は43.4%だった。

 一方、Facebook、mixi、LINEでは「見ている番組の関連情報を見る」「見ている番組に関連するつぶやきや書き込みをする」は、いずれも3割以下で、Twitterとの利用状況の差が表れる結果となった。

 テレビを見ながらつぶやきや書き込みをしたことのある番組のジャンルは、「ドラマ」が最も多く16.2%(男性12.1%、女性20.4%)。以下、「バラエティ」14.4%、「音楽」12.2%、「映画」11.2%、「アニメ」11.2%だった。

 ソーシャルメディアとの距離感について、「あまり関心がない(無関心)」「よく利用している(利用)」「人とのやりとりをするのがとても好き(好意)」「確認をしないと落ち着かない(依存)」の4段階で自己評価してもらうと、ソーシャルメディアでは「無関心」が最も多く55.2%。以下、「利用」「好意」「依存」の順となった。テレビとの距離感については、「視聴(利用)」が44.3%と最も多く、「無関心」「好意」「依存」と続いた。

 ソーシャルメディアとテレビの距離感をもとに回答者を5つのタイプに分類した結果、ソーシャルメディアともテレビとも距離感が近い「ソーシャルテレビ人」が4.7%、ソーシャルメディアとの距離感は近いがテレビとの距離感が近くない「ソーシャルメディア人」が7.5%、テレビとの距離感は近いがソーシャルメディアとの距離感が近くない「テレビ人」が24.5%、ソーシャルメディアともテレビとも距離感が近くない「視聴人・利用人」が47.5%、ともに距離感が遠い「無関心゛(むかんじん)」が15.8%となった。


テレビとソーシャルメディアの距離感で分ける「ソーシャルテレビ距離感タイプ」

 ソーシャルテレビ人は、男性が約半数、5タイプの中で10代比率が最も高く、学生が2割強。ソーシャルメディア人も男女比はおおよそ半々、年代は20代と30代の比率が高い。

 テレビ人と無関心゛は40代の比率が高い点では同じだが、無関心゛の男女比がおおよそ半々なのに対し、テレビ人は女性比率が6割と高くなっている。1カ月に自由に使える平均金額では、ソーシャルテレビ人はソーシャルメディア人、テレビ人よりも高い2万3902円だった。

 各タイプの利用機器でiPhoneとiPhone以外のスマートフォンを比較すると、ソーシャルテレビ人のみiPhoneが多く、他の4タイプはiPhone以外のスマートフォンが多くなっている。キャリア別では、ソーシャルメディア人のKDDI利用率が48.0%という特徴的な結果となった。

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