iPhoneは確かに見事なデバイスだが、相対的に見て同じようなデザインで単調だ。アルミニウムのボディは確かに素晴らしい。筆者は、多くの女性がHTCのDroid DNAのボディに見られる赤いアクセントについてコメントしたことに驚いた。この赤いアクセントは、「Beats Audio」とのクロスブランディングの一環である。人々は色や種類が豊富な場合を好むが、自己表現のために、スマートフォンの外側を完全に覆ってかさばらせてしまうのは、必ずしも好ましく思わない。
米国においては、サムスンのGALAXYスマートフォンがすべてiPhoneと同じ価格であることを忘れないで欲しい。つまり、GALAXYを持っている人は、値段の安さではなく、スペックとスタイルで購入を決めているということだ。
モバイルアプリ開発者のRalf Rottmann氏は最近、新世代の「Android 4」(Jelly Bean)は、iOSよりも基本的に優れたOSだとしている。レンダリングや、アプリ横断の共有機能、アプリとOSの統合が優れており、全体的により洗練されているという。
しかし、Androidが本当に優れている点は、ディスプレイがカスタマイズ可能であるということだ。iOSのディスプレイでは、アイコンが固定されており、通知機能も埋め込まれている。それに対してAndroidでは、アプリが中心にあって、数多くのテーマの中で、さまざまなタイムゾーンの時刻、天候、予定、電子メール、テキストなど、何でも好きなものを表示させることができ、ユーザーインターフェースを完全に作り替えることができる。
こうした競争の中ではダークホースの「Windows Phone 8」は、実際にはさらに統合が進んでおり、電子メール、テキスト、Facebookメッセージを1つのスレッドにまとめる、統一的なメッセージングインターフェースと、アプリによって情報をホームスクリーン上に表示できる、一貫性のあるタイルインターフェースを備えている。
OSはアプリほど重要なものではなく、Androidが輝き始めているのはまさにこの点である。
ハードウェアとOSがコモディティ化した世界では、アプリは差別化要因になっており、さらには、機械学習によって動かされるクラウドサービスのビューポートとなりつつある。
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