著名な発明家で未来主義者でもあるRay Kurzweil氏は米国時間12月14日、Googleに17日から加わることを明らかにした。「コンピュータサイエンスで最も困難な問題のいくつかに取り組む」という。
Kurzweil氏の肩書きはエンジニアリング部門ディレクターとなる予定だ。Kurzweil氏は同氏のウェブサイトに掲載した長文の声明で、「機械学習と言語処理にフォーカスする」と述べている。
「私は長い間、テクノロジ、特に機械学習に関心を持ってきた。多くの発明の中でも、14才のときに作曲するソフトウェアを設計し、その後、視覚障害者のために印刷物を読み上げる最初のリーディングマシンを発明した。私は人々の生活を変える実用的なシステムの作成に取り組み続け、それが発明家としての原動力になっている」
「私は1999年に、あと10年ほどで自動運転車や質問に答えるモバイルフォンなどのテクノロジが登場すだろうと述べたが、そんな予測は非現実的だと批評された。10年後の今や、Googleは自動運転車の走行デモを行い、人々は実際に『Android』フォンに質問している。そのようなテクノロジが常にあるかのように肩をすくめるのは容易だが、イノベーションの加速は現実に目覚ましく進んでおり、Googleはその発展の最前線にいる」
「私はGoogleとチームを組み、コンピュータサイエンスで最も困難な問題のいくつかに取り組むことにわくわくしている。これにより、今後10年の『非現実的な展望を現実に』変えることができる」(同氏)
Googleはこの報道を認め、Kurzweil氏の長年にわたる発明の歴史は価値あるものと証明されるだろうと述べた。
Googleの研究部門ディレクターを務めるPeter Norvig氏は声明で、「Rayは文字と音声の認識や機械学習を通じて科学と技術に貢献し、それが社会に大きな影響を与えた技術的功績につながった」としている。Norvig氏は、Stevie Wonder氏らが文字の読み上げに使っている「Kurzweil Reading Machine」にも触れ、「われわれは、同氏の意欲的かつ長期的な考え方を賞賛している。問題解決に臨む同氏の姿勢は、Googleが取り組んでいるプロジェクトに大きな価値をもたらすだろう」と述べている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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