米CNETの2012年失敗大賞にようこそ。ここでは、大きな話題を集めたものの足踏みを続けている新興企業から、米国の革新を抑圧している国家的な知的財産制度まで、さまざまな事柄を選出する。最初に紹介するのは、遠い昔、われわれにNapsterをもたらしてくれた人たちだ。
10位:Sean Parker氏の「AirTime」
期待を大きく裏切ったSean Parker氏のAirTime。忘れてしまった人のために説明すると(仕方のないことだが、ほとんどの人はもう忘れているはずだ)、AirTimeはチャットサービス「Chatroulette」に対してParker氏とShawn Fanning氏が出したPG指定の回答だ。
AirTimeは6月に発表された。そのときの記者会見で行われたデモにはJim CarreyやAlicia Keysなどの有名人が参加したが、さまざまなバグが発生した。それはテクノロジにとって典型的な、「最近ありがちなこと」だった。つまり、あちこちでジュージューと肉の焼ける音がするのだが、ステーキ自体はそれほどない、という状態だ(この部分は、あなたの好きな比喩表現に変えてもらってかまわない。煙があるのに火は見えない、吠えはすれども噛みつかない、カウボーイハットをかぶっているのに牛を追わない、など)。
そしてAirTimeを利用したことのある人は極めて少数だ。Parker氏が10月のDカンファレンスで述べたところによると、AirTimeのアクティブユーザー数はわずか1万だという。Fanning氏はもはや同社で日常的な業務を行っておらず、6社の取締役を務めるParker氏は多忙を極めている。それでも同氏は聴衆に対し、AirTimeは「コミュニケーションを一変させる」だろうと断言した。
楽しみなことだ。
提供: Airtime