米CNETが選ぶ2012年テック業界の出来事ワースト10 - 6/10

5位：Scott Thompson氏の学歴詐称

　事実を認めよう。私たちの多くが同じことをした経験を持っている。つまり履歴書を少しだけごまかしたり、22歳の時に4カ月間、魂を吸い取られるようなみじめな仕事をしていた事実が、時の経過とともに自分の職歴から消えてしまったかのように振る舞ったりすることだ。

　しかし私たちの大半は、重要な経歴を付け足すことはしていない。例えば大学の学位のような。それをしたのがScott Thompson氏だ。米Yahooには多くのCEOが短期間で辞任してきた歴史があるが、Thompson氏はその中でも在任期間が最も短かった。Thompson氏は会計学の学位しか取得していないにもかかわらず、コンピュータサイエンスの学位を持っていると主張した。これは失敗だった。Facebookに特許争いをふっかけたことでシリコンバレーでは既に嫌われ者だったThompson氏は、圧力に屈して辞任した。

　YahooにとってThompson氏の問題は不幸なことだったが、明るい見通しも開けた。同氏の辞任によって、GoogleのMarissa Mayer氏を雇用することが可能になった。Mayer氏は以前からシリコンバレーで最も聡明な幹部の1人と見なされており、将来的に自身の企業を率いる可能性が高い人物と考えられてきた。そして同氏は本当に、コンピュータサイエンスの学位を持っている。

提供： CNET