6位:FacebookのIPO
今から考えると、Facebookの新規株式公開(IPO)に対する期待は、この世のものとは思えないなどという表現では言い表せないほど異常だった。その期待はこの世界を飛び出して太陽系を越え、誰かがワープ航法を発明するまで人類がたどり着けない宇宙の果てに到達するほどのものだった。
簡単に要点を振り返っておこう。米国時間5月18日、Facebook株の取引が42.05ドルで開始され、その後IPO価格の38ドルまで下落した。株価は結局17.55ドルまで落ち込んだが、その後は現在の1株当たり約23ドルの付近を推移している。
また、NASDAQの取引障害、Facebookの上場を支援した大手銀行の不公平な慣行に対する非難、Mark Zuckerberg氏のくだけたスタイルに侮辱されたと感じた銀行家、米CNETを含むさまざまなテクノロジサイトに終日掲載された大量のライブブログ、息もつかせぬCNBCの報道(いつもの冷静で慎重なCNBCの報道とは異なっていた)、失われた金銭(ただしFacebookと初期投資家は莫大な利益を得た)、その後起きるべくして起きた訴訟など、さまざまなことがあった。
提供: CNET