スリープするまでの時間を設定するためにWindowsのコントロールパネルにアクセスしなければならないということ以外にも、タブレットらしくない点がある。こういったものはささいな問題であるものの、ここで述べておいた方がよいだろう。まず、物理的なキーボードを接続していない状態で、ウェブから「Google Drive」上のドキュメントを編集しようとしても、ソフトウェアキーボードは自動的に表示されない。このため、設定画面に移り、手作業でキーボードを表示させなければならない。
また、アプリをダウンロードした後に、そのアプリを「Windows Store」のページからオープンすることができない。このため、まずスタート画面に戻り、該当アプリのタイルを見つける必要がある。これはささいなことだが、こういったちょっとした点を見ても、Windows Storeは「Google Play」やAppleの「App Store」に比べると、改善の余地が残されていると言える。
また、タブレットをシャットダウンしようとして電源ボタンを長押ししても、確認用のプロンプトが表示されない。そのままシャットダウンするだけなのである。最後に、スタート画面上にバッテリ残量を示すメーターが表示されない。メーター自体は、ロック画面上と、チャーム上に表示されるものの、実際の残量がパーセントで表示されることはない。こういった情報を取得するには、やはりデスクトップにアクセスする必要がある。
アプリはタブレットを動かし続けるための燃料のようなものであり、質の高いアプリを定期的に供給し続けなければ、すぐにタブレットは飽きられてしまうというのが筆者の持論である。もっとも、ポータブルデバイスでは映画を鑑賞したり、電子メールをチェックしたり、PCが使えない場所で何らかの仕事を行えれば十分だという人もいるだろう。
Windows Storeにおけるアプリの品ぞろえが時とともに充実していくのは間違いないが、今のところはまだまだ努力する余地があると言えるだろう。質の高いアプリが数多くそろっているプラットフォームを探しているのであれば、現段階ではまず「iPad」、そして次は「Android」タブレットを検討するのがよいだろう。
「Xbox Video」では、HD画質やSD画質の映画やテレビ番組が幅広く取りそろえられており、そのなかからレンタルしたり購入することができる。価格は「iTunes Store」や「Google Play」「Amazon Prime」における同タイトルと比較しても遜色ないものとなっている。
XboxとSurfaceを同期させることで、タブレットの画面上ではなく、Xboxに接続されたディスプレイ上でビデオを再生できるようになる。とは言うものの、HD画質のビデオは、タブレット上ではクリアに、かつきびきびと再生されるものの、40インチの画面では少しざらついて見える。
「Xbox Music」を利用することで、3000万曲にもおよぶライブラリから無料で楽曲をストリーミングできるようになる。もちろん、無料のバージョンには広告が定期的に入るようになっているものの、月額9.99ドルを支払って広告のないバージョンにすることもできる。また楽曲を購入すれば、SurfaceやXboxへのストリーミングも可能になる。
筆者はXbox Musicの膨大なライブラリと、楽曲のストリーミング中に次のトラックまでスキップするスピードの速さに感銘を受けた。
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