次に、Surfaceの側面は斜めに切り落とされており、金属製の工業製品で見かけるような滑らかな美観がかもし出されている。またこのデバイスは、Microsoftが遊び心を忘れることなく実用性を追求し、手を抜かずに作り上げた高品質な製品であるとも感じられる。なお、斜めに切り落とされた側面は多少面取りされているものの、両手で持った際には少し手のひらに食い込む感がある。筐体外部は「VaporMg」(ベイパーマグ)というマグネシウム合金で覆われており、引っかき傷や摩耗に強いと言われている。しかし、筆者のデバイスには既に引っかき傷がつき始めている。
Microsoft Surface | ASUS Transformer Pad Infinity TF700 | Apple iPad(第3世代) | サムスン電子 GALAXY Note 10.1 | |
---|---|---|---|---|
重量(g) | 680 | 598 | 652 | 600 |
横置き時の横サイズ(mm) | 274.3 | 263 | 241.2 | 262 |
横置き時の縦サイズ(mm) | 172.7 | 180.8 | 185.7 | 180 |
厚み(mm) | 9.4 | 8.5 | 9.4 | 8.9 |
横置き時の左右のベゼル幅(mm) | 20.6 | 20.3 | 22.1 | 22.9 |
正面のベゼル上部中央には環境光センサ、そしてそのすぐ横には720pの前面カメラが配置されている。またベゼル下部に配置されたWindowsボタンはタッチセンサ方式を採用しており、触れるだけでスタート画面に戻ったり、既にスタート画面が表示されている場合にはオープンしていた最後のアプリに戻ることができる。
右側面には上から順に、スピーカーの開口部、Micro HDMIポート、USB 2.0(標準A型)ポート、電源ポート(電源ケーブルとは磁力で接続される)が配置されている。また、上側面の右端には電源/スリープボタンのみが配置されている。そして左側面には、スピーカー開口部がもう1つ設けられており、その下にはヘッドホンジャック、音量調整用のロッカースイッチ(感触やクリック感は快適だ)が並んでいる。なお、タブレットを立てかけて使用するための一体型スタンド(キックスタンド)を簡単に引き出せるよう、左側面の下部あたりには長さ数センチにわたって溝が付けられている。
microSDカード用のポートは、キックスタンドの内側という、少し意表を突いた場所にあり、スタンドを開いてカードを抜き差しするようになっている。下側面には「Touch Cover」や「Type Cover」を固定するためのマグネットが内蔵されている。
キックスタンドを使用すれば、タブレットを約22度傾けて立てて置くことができる。筆者はタブレットにキックスタンドを組み込むという発想には大賛成であり、今まで見たなかではSurfaceの実装が最も優れている。これは頑丈であり、使いやすく、そして引き出す際としまう際には気持ちの良い音と感触を楽しませてくれる。
このタブレットの重さは680グラムであるものの、少なくともタブレットの真ん中を持っている限りは、iPadと比べても格段に重いとは感じられない。しかし重心から少し外れた場所を持つと、Surfaceの本体が横長であるせいで、反対側の端が重たく感じられる。Surfaceは、現在主流となっているほとんどの10インチタブレットよりも少し大きめとなっており、その理由はおそらくキックスタンドを組み込んだためなのだろう。筆者は16:9の画面を高く評価しており、Microsoftはこのタブレットの重量バランスをうまく取っていると思うものの、持って使うには少し横に長すぎ、手になじみにくいところがあるため、キックスタンドを用いる方が使いやすいと感じている。
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