結局のところ、OSそのものがデバイスを使用するための理由にはならないのである。OSとは、デバイス上でアプリケーションを利用可能にするとともに、そのアプリケーションの維持や管理をも行えるようにするためのものでしかない。OS Xは「ちゃんと動く」という約束を守れているだろうか?もちろん守れている。しかし、筆者はプリンタの設定を行ったりファイルのコピーを行うためにコンピュータを使っているわけではない。そのデバイス上でアプリケーションを実行させたり、ウェブブラウザを利用するためにコンピュータを使っているのである。しかも、ウェブブラウザがより多くの作業を受け持つようになってくるとともに、OSは今ではほとんど付け足しのような立場になってきている。
OS Xは、OSが行うべきことを着実に行ってくれる。ただ、1カ月間使用してみた結果、Windowsマシンに戻ることはなかったものの、Windowsマシンを捨て去ることもなかった。どちらのOSを使用している時間が長いのかは、単に筆者がWindowsの開発ツールを使用しているか、Macの開発ツールを使用しているかの違いでしかない。もしも一方のマシンでしか使えないアプリケーションというものがなかったのであれば、筆者はどちらかが優れているとは考えていないはずだ。両者の違いというものは存在するものの、筆者にとって一方が他方よりも優れていると主張するほどの差は感じられないのである。
1カ月間使用してみた結果、特定の目的(開発ツールやQuicken)がある時以外、Windowsマシンにこだわる理由は見当たらなかったものの、Windowsマシンに接続されているモニタをMacの2台目のモニタとして接続し直し、Macをメインで使用し続けようと思えるだけの強力な理由もなかった。つまり、決着をつけられない状態に陥っているわけだ。このため今のところは、「Windows 8」のリリースを待ち、その後で決断しようと考えている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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