Forbesによると、アップルストアでは毎朝、iPhoneアプリ「Simply Angle」を使って店内のノートブックのディスプレイを一定の傾きに揃えているらしい。設置面とディスプレイの角度をきっちり70度(編集部注:完全に開いた状態を0度とした場合)にすると、最も顧客を引き付けることができるという。
バーで自分の方に少し体を向けている異性がいると、誘われているような気がするのと同じかもしれない。
Forbesの記事を書いたCarmine Gallo氏はAppleが繰り出すこうした裏技を長い時間をかけて分析している。同氏によると70度という角度は、顧客がラップトップのところに真っ直ぐに歩み寄り、触ってみたくなる角度だという。
筆者はAppleのこのような細部にわたる心遣いによって、より楽しくワクワクしながら買い物ができると考えている。商品のデザインから梱包箱に至るまで、全てが人の美的な琴線に触れるものとなっているのだ。
そんなAppleの店舗デザイナーですら未だ解決できない問題が1つある。それは店を訪れる客が多すぎて、誘惑に逆らってもっと静かな場所に行きたくなってしまう人がいることだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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