英国高等法院の判事は英国時間7月4日、Appleが欧州で保有する特許4件をHTCは侵害していないとの裁定を下し、HTCは英国高等法院での訴訟に勝利した。
Bloombergによると、Christopher Floyd判事は争点になっている4件の特許のうち3件が無効だとも述べたという。
英国高等法院によると、有効だと判断された唯一の特許はAppleの写真管理ソフトウェアに関するものだが、HTCはその特許を侵害していないという。
無効と判断されたほかの3件の特許は、Appleのマルチタッチソフトウェアとアルファベット変換ソフトウェア、そして「iPhone」および「iPad」のスライドしてロックを解除する機能に関連するものだ。
これら4件の特許は2012年中にドイツの法廷でも訴訟の争点になる予定だ。
Appleは4つの大陸にまたがり、米国を含む多くの国々で、HTCと韓国のサムスンを相手に法廷闘争をしている。
Vergeの報道によると、英国高等法院の裁定は、同国以外で係争中のほかの訴訟に直接的な影響は及ぼさないという。
HTCの広報担当者は、「Appleが市場における競争よりも法廷での競争を重視し続けていることに、われわれは依然として失望している」と述べたが、今回の裁定には満足している。
Appleは、「競合他社は独自のオリジナルテクノロジを開発すべきで、弊社のテクノロジを盗むべきではない、というのがわれわれの考えだ」との声明を出すにとどめた。
Appleは今回の裁定を英国控訴院に上訴するかどうかについてはコメントしなかった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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