AppleとHTCの特許論争で、Appleが求めていたHTCの携帯電話の米国への輸入差し止めが棄却されたため、輸入は継続される見通しとなった。
米国際貿易委員会(ITC)は米国時間7月1日、HTCが2011年12月に受けた特許侵害行為の停止命令に反して特許侵害を続けているとのAppleの申し立てに関する調査を開始した。米国の特許を侵害する機器の輸入を禁止する権限を持つ連邦政府機関であるITCは2日、HTCの携帯電話(「One X」と「EVO 4G LTE」を含む)の輸入を禁止する緊急命令を求めるAppleの申し立てを棄却した。
Bloombergによると、ITCは「当委員会は、Appleが一時的な緊急措置の正当性を立証していないと判断している」「当委員会は、当該HTC製品を全て差し止めるよう税関に指示することはない。HTCが現在、当委員会が下した限定的排除命令に違反しているか否かを判断するだけの情報がないためだ」としている。
One XとEVO 4G LTEは5月、米国税関に輸入を差し止められた。Appleの特許を侵害していないことを確認するために両機種を調査する必要が生じたためだ。しかし、宙ぶらりんな数週間の後、両機種の通関は徐々に進みだした。
Appleは6月、ITCに対し、HTCが輸入を確実にするために税関職員に対して誤解を招く発言をしたと主張していた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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