スマートフォン「Galaxy Nexus」がAppleとの特許係争を理由に米国での販売差し止め仮処分を受けた件で、この仮処分を延期するよう求めたサムスンの不服申し立ては米連邦判事により却下された。しかしこの決定から数時間後、Googleはこの問題に対処するためにパッチをリリースする準備を進めていることを明らかにした。
「Android」OSのリファレンスデバイスであるGalaxy Nexusに使われているソフトウェアの開発元であるGoogleがAll Things Dの取材に対して語ったところによると、このソフトウェアパッチはユニバーサル検索に関してAppleが保有する特許の侵害を回避することが目的だという。米連邦地裁のLucy Koh判事は米国時間6月29日、好評な「Android 4.0」(開発コード名「Ice Cream Sandwich」)と「Ice Cream Sandwich」を搭載し、さらには「Android 4.1」(開発コード名「Jelly Bean」)にも対応を始めるGalaxy Nexusの米国での販売を差し止める有効な根拠として、この特許侵害を挙げていた。
ただし、このパッチは特許の問題に対する一時的な措置にすぎないというのがサムスンとGoogleの見解で、サムスンは今後も今回の販売差し止め仮処分について不服申し立てを行う計画だ。この仮処分は、Appleが9600万ドルの供託金を預ければただちに発効される。Googleはサムスンの取り組みを支援していくと述べている。
一方、「Google Play」ストアでのGalaxy Nexusの販売は停止されているようだ。同デバイスの入荷状況は「Coming Soon」(間もなく販売予定)に変更されている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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