米連邦地裁判事は米国時間7月3日、スマートフォン「Galaxy Nexus」の米国での販売差し止め仮処分に対するサムスンの不服申し立てを却下した。
米連邦地裁のLucy Koh判事は、サムスンの審理期間中に仮処分を保留すべき十分な根拠がないと述べた。同判事は先週、Appleが求めていた販売差し止め仮処分を認めている。
Koh判事は6月29日に仮処分を下し、Appleが保有する複数の特許をサムスンが侵害しているとして2月に提出していた申し立てを認めた。この仮処分は、米国でのサムスン製デバイスの販売を禁止するもので、Appleが9600万ドル近い供託金を預ければすぐに発効するという。
サムスンは1日、知的財産訴訟に特化する連邦巡回区控訴裁判所に申し立てを提出し、Appleとサムスンが競合関係にあるという根拠が不十分だと主張していた。
サムスンは、Koh判事の裁定に落胆しているものの、差し止めに対する不服申し立てを続けるつもりだと述べている。
同社の広報担当者は米CNETに対し「結局のところ、今日の裁定により、米国消費者へのすぐれた製品の提供機会が減ることになると、われわれは考える」と述べ、「その一方で、問題の特許はGoogleの統合検索機能に関連していることから、Googleと緊密に連携して問題の解決に取り組んでいる」と付け加えた。
GoogleはAndroid OSのソフトウェアパッチを開発しているとされているが、その詳細は明らかでない。米CNETはGoogleにコメントを求めたが、現時点で回答は得られていない。
Googleは4月にサムスン製Galaxy Nexusの直販を開始した。価格は現在349ドルで、Googleが2011年10月に開催したイベントで「Android 4.0」(開発コード名「Ice Cream Sandwich」)と合わせて発表された。
Appleは今週、サムスンの「Android」搭載デバイスに対して2度目の勝利を飾ったことになる。2日、Koh判事はサムスンの「GALAXY Tab 10.1」についてAppleが求めた販売差し止め仮処分を認めた件でも、サムスンの不服申し立てを却下している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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