Appleと法廷闘争中のサムスンにまた悪い知らせだ。Appleが申請していたサムスンの「Galaxy Nexus」に対する販売差し止めの仮処分が、米連邦地方裁判所の判事によって認められてしまった。
これは、数日前の「Google I/O」カンファレンスでGoogleが開発者に配布したものと同じデバイスだ。Appleは2月、同社の特許数件を侵害しているとして、Galaxy Nexusに対する販売差し止めの仮処分を求めていた。この処分が実施されれば、米国において同デバイスの店頭での販売が不可能になる。
ReutersのDan Levine氏によると、この仮処分は、Appleが「9600万ドル近く」の供託金を預ければすぐに発効するという。また、今回の決定はAppleの統合検索機能に関する米国特許8086604号を問題にしたものだという。Appleは、他に3件の特許についても当初の申し立てで言及していた。
サムスンは声明の中で、この決定に失望したと述べ、「Galaxy Nexusをこのまま消費者に提供できるよう、法的手段を含むあらゆる可能な手立て」を講じていくとしている。
Appleは、2011年4月にサムスンを相手取った特許侵害訴訟を起こして以来おなじみとなった声明を繰り返した。
同社が電子メールで寄せた声明には、次のように記されている。「サムスンの最新製品群がハードウェアの形状からユーザーインターフェース、さらにパッケージングに至るまでiPhoneとiPadに酷似しているのは、決して偶然ではない。こうしたあからさまなコピー行為は間違っている。他社にアイデアを盗まれた場合、これまでに何度も言ってきたとおり、われわれはAppleの知的財産権を守る必要がある」。
米カリフォルニア州北部地区連邦地方裁判所のLucy Koh判事が米国時間6月29日午後に下した判決を最初に報じたのはReutersだった。
Appleにとっては、サムスンに対する今週2つ目の勝利だ。Appleは6月26日、サムスンの「GALAXY Tab 10.1」に対する販売差し止め仮処分を認められている。これもまたKoh判事の決定だった。Appleは手続きを進めるべく260万ドルをすぐに供託したが、発効の前に追加の審理が行われる予定だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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