米国時間5月22日にMotorola Mobilityを特許ごと125億ドルで買収したGoogleは、Microsoftとの法廷闘争で大きな敗北を喫した。Microsoftはドイツの裁判所において、Motorolaがテキストメッセージング関連の特許を侵害していることを立証するのに成功した。
今回の判決は、Microsoftがドイツ国内での「Android」製品の販売を差し止められることを意味する。だが、さらに重要なのは、これがMicrosoftとAndroid陣営の間で長く続いてきた少なくとも1つの争いの終結を示しているのかもしれない点だ。ますます広く行われるようになってきた技術をめぐる訴訟合戦においては、通常、重要な差し止め命令を先に得た側が和解交渉で優位に立つ。
「GoogleとMotorolaは、ライセンスを取得するかドイツ市場から撤退するかしなければならなくなる。さもないと、アプリ開発者やユーザーに影響を及ぼす深刻な問題に直面することになる」と、FOSS Patentsブログを運営するFlorian Mueller氏は24日にツイートしている。
Mueller氏はMicrosoftの法律顧問を務めたことがある。
Motorolaは声明の中で、6月1日に書面で示される裁判所の判断を精査したいと述べ、その後で対応を検討するとしている。上訴も選択肢の1つに含まれている。
「これはMicrosoftが始めた世界的な闘争の一環だ」と、Motorolaは述べている。
一方、Microsoftは今回の結果に満足している。
Microsoftのコーポレートバイスプレジデント兼副ゼネラルカウンセルであるDavid Howard氏は、声明で次のように述べている。「Motorolaが進んで他のAndroid端末メーカーの仲間入りをし、当社の特許に対するライセンスを取得することを願っている」
Appleはほぼすべての大手Androidベンダーと訴訟で争い、メディアを賑わしているが、Microsoftは訴訟かライセンス契約を結ぶかという交渉に時間をかけてきた。Microsoftはすでに、HTCやサムスン電子などの企業とライセンス契約を締結している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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