Googleの最高経営責任者(CEO)を務めるLarry Page氏は米国時間5月22日、Motorola Mobilityがついに正式に同社の傘下となったと 発表した。Googleは何カ月も前から、この買収に対する規制当局の承認を待っていた。
Googleは2011年8月、Motorola Mobilityを125億ドルで買収する計画を発表した。両社は買収を完了するために、規制当局による承認を得るというハードルを超える必要があった。米国および欧州連合の規制当局は2012年2月に同買収を承認したが、両社は中国による承認を待たなければならなかった。中国が先週末、同買収を承認したことによって、Googleは買収完了に向けて処理を進められることになった。
この買収に伴い、Page氏は22日、Motorola MobilityのCEOであるSanjay Jha氏が同職を退任したと発表した。同氏の後任として、Googleは「長年にわたってGoogleで活躍してきた」Dennis Woodside氏を同モバイル企業の新しいCEOに指名した。
Page氏はブログ投稿で、「Dennis(Woodside氏)を10年近く前から知っているが、彼は、チームを構築すること、および、Google最大の賭けのいくつかを遂行することにおいて驚異的な活躍を見せてきた」と記した。「彼のGoogleでの初仕事は、バックパックを背負って、中東、アフリカ、東欧、ロシアにわたって事業を構築することだった。より最近では、南北米地区担当プレジデントとして、米国における売上高を3年足らずで108億ドルから175億ドルに増加させることに貢献した」(Page氏)
検索企業であるGoogleがMotorola Mobilityを買収した主な理由は、その特許を取得するためであったと広く認識されている。Googleとそのベンダーパートナーらは現在、「Android」が各種特許を侵害していると主張する多数の企業を相手に、世界中において法的争いを繰り広げている。Motorola Mobilityは、今後の法的手続きにおいて利用できそうな多数の特許と出願中特許を保有している。
Motorola Mobilityにとっては、この買収は財政的観点から完璧なものだった。同社は、主導的なAndroidベンダーではなく、Appleとの競争においてやや問題を抱えていた。Googleが持ちかけた、Motorola Mobility株価に63%を上乗せした1株あたり40ドルでの買収提案は、同社にとって納得のいくものだった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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