サムスンは、「iPhone」と「iPad」の販売を何としても阻止したいと考えているが、なかなか実現させられずにいる。
オランダのハーグ地方裁判所の判事は現地時間3月14日、「Fair, Reasonable, And Non-Discriminatory(公平、合理的、かつ非差別的)」というFRANDのライセンシング規則がサムスンに適用されることから、サムスンの保有する必須特許を侵害していると同社が主張するAppleのモバイル端末に対して販売差し止めを求めることはできないとの判断を示した。Appleが特許の使用について交渉に臨む意向を示す限りサムスンは合意に達するよう努めなければならない、と裁判所は命じた。
オランダのウェブサイトWebwereld.nlが、最初にこの件について報じた。
FRANDの話題は過去数カ月にわたって欧州全体で広く議論されている。Appleは、サムスンとMotorola Mobilityが業界必須特許のFRAND標準を侵害したと主張して、各地で両社を提訴している。一連の訴訟ではこれに対し、サムスンとMotorolaにFRANDの規則を順守してAppleと良好な関係を築くよう努めることを命じる判決が下っている。
欧州委員会は2012年1月、サムスンが自社保有の必須特許をAppleなどの企業に対する反競争的な道具として利用しているかどうかを判断するため、サムスンに対して正式な調査を開始したと発表している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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