2011年第4四半期のタブレット市場、「iPad」と「Kindle Fire」が好調--IDC調査

Brooke Crothers (Special to CNET News) 翻訳校正: 佐藤卓 長谷睦2012年03月15日 11時35分

 Appleにはまだライバルがいることを忘れてはいけない。市場調査会社のIDCが米国時間3月13日に発表した調査結果によると、Appleが多数の出荷台数を記録した一方で、Amazonも好調な結果を示したようだ。

 IDCによれば、タブレットの「販売チャネル」向け全世界出荷台数は、2011年の第4四半期には前期比56%増となる2820万台に達したという。

 2010年第4四半期と比べると、これは155%という大幅な増加になる。

 IDCによるタブレット出荷台数調査の概要は次の通りだ。

  • 2011年通年では、タブレットの出荷台数は6870万台に達した。
  • 2012年の出荷台数は、これまでの予測の8770万台より多い1億610万台になる見込みだ。
  • 2011年第4四半期(10-12月)、Appleは1540万台の「iPad」を出荷し、世界市場で55%のシェアを獲得した。
  • Amazonは第4四半期に470万台の「Kindle Fire」を出荷し、16.8%のシェアを獲得した。
  • 3番手のサムスンは第4四半期にシェアを5.8%に拡大した。
  • Barnes & Nobleの「NOOK Tablet」のシェアは3.5%に下落した。

 Amazonは第4四半期に470万台のKindle Fireを市場に出荷し(図を参照)、タブレット市場に「すばらしい」デビューを果たしたと、IDCでは評している。

 だが、Appleは出荷台数を第3四半期の1110万台から第4四半期には1540万台に伸ばしており、大きなリードを保っている。

 また、Kindle FireがGoogleの携帯端末向けオペレーティングシステム「Android」のカスタム版を搭載していることから、Android製品の市場シェアは第3四半期の32.3%から第4四半期には44.6%に拡大した。その結果、Appleの「iOS」は、タブレット市場全体でのシェアを61.6%から54.7%に落としている。

 2012年には需要の急増が見込まれることから、IDCは2012年の予想出荷台数をこれまでの8770万台から1億610万台に引き上げている。


提供:IDC

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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