Appleが10~12月の四半期に何台の「iPad」を売り上げるか懸念する声があった。しかし、ブラックフライデー(感謝祭翌日の金曜日)、配送料無料、若干の値下げなどが、そうした懸念を和らげた可能性がある。
Amazonが「Kindle Fire」を発売したことで、iPadの売り上げに対する不安は高まりつつあったが、最大の懸念はAppleのiPad値下げが遅れたことだった。
しかし、Piper JaffrayのアナリストであるGene Munster氏の調査結果が、iPadの売れ行きを懸念する声を静めるかもしれない。Appleが当四半期に1350万台を販売すると予想するMunster氏によると、結果的に、Apple直営店ではブラックフライデーに1時間あたり前年比68%増の販売を記録したという。具体的には、1時間あたり14.8台のiPadが直営店で売れたことになる。2010年のブラックフライデーの販売台数は1時間あたり8.8台だった。
Munster氏は次のように述べている。
AppleのブラックフライデーにおけるiPadの値下げ幅は、2010年には6~8%だったのに対し、2011年は8~9%値下げしており、われわれが同日に行ったApple直営店の8時間調査においてiPadの販売増加が見られたのは、この値下げ幅の拡大によるものと考えられる。われわれの調査はcomScoreのデータとも一致しており、それによるとAppleのオンライン店舗のトラフィックは前年比で2桁増を記録したという。またShopperTrakの調査では、ブラックフライデーの全体的な小売り販売が前年比6.6%増(2007年以来最大の増加率)を記録した。めったにない「iPad 2」の値下げが主な理由となって、Apple直営店では全体的な小売り販売を上回る結果を記録したと考えられる。
「Mac」もこの四半期中に520万台を出荷するペースで売り上げを伸ばしているようだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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