「Windows」のスタートボタンにお別れだ。Microsoftは、「Windows 8」の最新ビルドにおいてスタートボタンを削除した。
The Vergeによると、先週末にウェブ上に出回ったWindows 8の新しいビルドの各種スクリーンショットには、「Superbar」は表示されているが、左側にスタートボタンの領域が存在しないという。「Build 8220」は、「Consumer Preview」として今は知られているベータ版の前にリリースされる最後のバージョンとなる予定である。Consumer Previewは2012年2月末までにリリースが予定されている。
Windows 8のスタートボタンは、時期尚早ながら(あるいは適時というべきなのだろうか)完全に廃止されるまでの間、「Search」「Share」「Devices」「Settings」の各パネルにアクセスするための「Metro」UIに配置される。デスクトップ上でWindowsスタートボタンを選択すると、単にMetro UIへと戻る。
The Vergeの情報筋らによると、Microsoftは、スタートボタンがあった場所をホットコーナーにするつもりであるという。その場所にマウスを移動させるか、指でスワイプすることによって、Metro UIとデスクトップの間を行き来できるようにし、2つの環境の間でより一貫した使用性を提供しようとしている。
従来のスタートボタンの愛用者にとっては、うれしくないかもしれない。しかし、The Vergeは、Microsoftがこの決断について時間をかけて検討していたことから、今回の動きは最終決定であると考えている。良い知らせとして、Superbarは、「Windows 7」における機能が維持され、お気に入りのデスクトップアプリケーションを起動するためのショートカットを配置するホームとなる予定である。
Windows 8では、改良された「Charms bar」も提供される予定であるとThe Vergeは付け加えている。Charms barには、主要な機能にアクセスするための透明なアイコンが並んでいる。
Charms barは、「Search」「Share」「Devices」「Settings」の各パネルへのリンクを提供するため、実は、廃止されるMetro UIのスタートボタンの代わりに使用することができる。
多数のMicrosoftユーザーが、Metro UIとタッチベースの入力に依存するWindows 8に対して懸念を示している。特にPCユーザーからは、少なくとも現行の「Developer Preview」において、新しいUIでは従来のマウスとキーボードほど容易にナビゲーションができないという不満が寄せられている。
このような懸念を認識し、それに対応してWindows 8の一部の側面を調整したMicrosoftは、新しいConsumer Previewは従来のデスクトップユーザーに対してよりユーザーフレンドリーなものにすると約束している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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