iPadには褒めるべきところが多いが、その「魔法」にも限界はある。一般論としてタブレット端末は、ラップトップの実用性と、スマートフォンの便利さの中間に位置するものであり、これらのデバイスの代わりに使うのは難しい。
iPad 2はラップトップの代わりにはならない。初代iPadを1年間使ってみて、われわれはむしろラップトップを評価するようになった。多くの場合、ラップトップやネットブックはよりタイピングしやすく、文書やスプレッドシートの編集や操作に関しては、実績のあるマウスやタッチパッドに優るものはない。また、Adobe Flashを使用したウェブの閲覧にこだわるのなら、もっとも向いているのは従来からあるラップトップやデスクトップPCで、多岐にわたるウェブのフォーマットに対しても柔軟に対応できる(特に動画コンテンツやゲームに関してはそう言える)。
iPad 2はスマートフォンの代わりにもならない。これは当然のことだが、単純にiPadはポケットには入らない。現在のスマートフォンは、世界に繋がること以上の役割を果たしており、自分自身の延長と言えるものになっている。ポケットに入らなければ、1日中持ち歩くこともできず、自分の一部にもならない。
また、iPadは4G対応ではなく、最新世代の高速携帯電話データネットワークの恩恵を享受できないことにも、触れておくべきだろう。Motorola、サムスン、LG、Research In Motion(RIM)を含む一部のメーカーは、2011年に4Gネットワーク対応のタブレット端末を発売すると約束している。では、4GはiPadの対抗馬が、Appleをトップの座から追い落とすことを可能にする機能だろうか?正直なところ、まだわからないのだが、競合相手はこれに賭けているようだ。
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