Appleが用意したほかのiPad 2用アプリケーションには「GarageBand」と「iMovie」があり、どちらもそれぞれ4.99ドルで購入する必要がある。iPadはiMovieを使えるようになった最後のiOSデバイスだったが(使うにはカメラが必要)、GarageBandが使えるようになった最初のiOSデバイスでもある。
iPad 2の内部には、自慢の種になるものが数多く収められている。今回採用されたデュアルコア「A5」プロセッサは、これまでより2倍高速で、グラフィック性能は9倍になっている。
競合相手を震え上がらせる別の機能に、フルHDMIの映像出力がある。39ドルのドックケーブルを使えば、iPadの画面を標準のHDMIケーブルを通じて、そのままテレビに出力することができる。解像度は1080pまで対応しているが、動画再生やほとんどのアプリケーションは、720pまでしか対応していない。これまでのiPadの映像出力とは違って、このケーブルは動画再生やプレゼンテーション以外にも使える。スクリーン上のすべてのものをテレビにミラーリングすることができ、これには動画、写真、ゲーム、ホーム画面も含まれる。Research In Motion(RIM)の「BlackBerry PlayBook」やMotorolaの「XOOM」は、iPadに優る機能として、HDMIに対応していることを謳っていたが、これで有利な点は1つ消えてしまったことになる。
iPad 2には、iPhone 4やiPod touchと同じ3軸ジャイロセンサが追加されており、任天堂の「Wii」リモコンを持つのと同じように、空間でデバイスがどちらの方向を向いているかを詳しく知ることができるようになった。このジャイロセンサが活躍するのは主にゲームで、バーチャル環境で動きを正確にコントロールできるようにしたり、現実そっくりの操作を可能にしたりといった用途が考えられる。例えば、「N.O.V.A.」のような一人称視点シューティングゲームでは、iPad 2のスクリーンを上下左右に傾けて、ゲーム世界に向けて開いている窓のように使い、周囲の状況を見せるということもできる。
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