Appleは「iPad 2」を発売した直後の週末にかけて、同社の予測を上回る40〜50万台の同タブレットを販売した可能性がある、とPiper JaffrayのアナリストGene Munster氏が明らかにした。
初代「iPad」が2010年4月に発売された際、最初の週末の販売台数は30万台であった。
しかし、1日の合計販売台数で比較すると、今回の数値がさらに高いことがわかる。
iPad 2の発売開始からわずか数時間後の米国時間3月11日夜には、多くの小売店で在庫がなくなり、週末の間に在庫を補充することはできなかったと、Munster氏は13日夜に発表し、米CNETに送付した調査メモで述べた。Munster氏のチームは週末の間、Apple Store、Best Buy、Targetを含むさまざまな小売りチェーン店を調査したが、iPad 2はどの店舗でもほとんど売り切れ状態だったという。
Appleの広報を担当するTrudy Muller氏は14日、次の声明を発表した。「次世代iPad 2に対する需要には目を見張るものがある。われわれは、できるだけ早く手に入れたいと考えるすべての顧客にiPad 2を提供するために尽力している」(Muller氏声明)
ニューヨークとミネアポリスで11日にiPad 2を購入するために列に並んでいた236人の人々に対する調査からMunster氏は、iPad 2購入者の約70%は、初めてiPadを購入する人々であったと考えている。発売初日に製品を購入する人の多くは通常、前世代版からのアップグレードを求める人々であるため、今回は異例といえる。2010年に発売された「iPhone 4」の場合、発売初日の購入者のうち、初めて「iPhone」を購入する人はわずか23%であった。
さらに詳細な分析からMunster氏は、調査した顧客のおよそ半数が3G版を求めていたことがわかったという。店舗から出てきた購入者を調査した結果、回答者の41%が32GB版、30%が64GB版を購入していた。32GB版と64GB版の購入者の割合はどちらも、2010年の初代iPad発売直後の週末における購入者に占める両者の割合よりも高かった。
オンラインでも小売店舗でも需要が堅調であることから、Munster氏は、数週間で終了する第1四半期におけるiPad 2販売台数は、550万台という自身の予測を上回るかもしれないと考えている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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