iPad 2は確かに、初代に比べればずっと高速で、応答性も高い。Appleによれば、新たにデュアルコア「A5」プロセッサを積んだことで、全体的な性能は2倍になり、ゲームのグラフィックス処理は9倍高速化されたという。Appleはまた、ウェブブラウザのSafariのコードを改良し、JavaScriptのロード時間を改善した。
Appleの宣伝文句は割り引いて聞いた方がいいとしても、iPad 2の性能が上がっていることは間違いない。iPadは、キーボードの遅延やスクロール処理、拡大と縮小の処理などの一般的なシステムの応答性の面でも、十分に手強い相手だった。iPad 2では、システムはより一層しっかりし、応答もより素早くなったが、現実にもっとも恩恵を受けられるのは、アプリケーションの読み込み時間や、マルチタスキングバーからアプリを切り替えといった場面だ。
では、iPad 2はゲームファンの夢を叶えることができるだろうか。実際には、いい面もあればさほどではない面もある。これはAppleの功績だが、iPadには他のどのタブレットよりも多くのゲームが提供されており、それらの多くは、ゲーム専用機と比べても遜色のないグラフィックスやゲーム内容になっている。iPad 2では、『Infinity Blade』のようなグラフィックスを駆使したゲームでさえ恐ろしくなめらかに動き、処理落ちなども発生しない。しかし、iPad 2がいかに高速に描写できるとはいっても、ディスプレイ解像度は1024×768ピクセル止まりだ。われわれはiPhone 4のRetinaディスプレイの技術がiPad 2にも反映されて欲しいと思っていたのだが、Appleは次回のためにこれを取っておいたようだ。
だが、画面については、ピクセル密度以外にも見るべき点がある。AppleはiPad 2でも初代iPadと同じIPSパネルを使っており、これはどの角度から見ても驚くほど視認性が高い。また、写真や動画の再生品質はやはり素晴らしい。iPad 2のディスプレイの発色は、初代のものよりもやや暖色がかっているようだが、コントラストと黒レベルはほぼ同じのように見える。
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