iPad 2は薄い。実際、あまりにも薄いので、違うデバイスのように感じてしまうほどだ。厚さはわずか0.34インチ(8.8mm)で、これは「iPhone 4」よりも薄く、初代iPadの3分の2の厚さだ。
この薄いデザインにも関わらず、造りの品質は初代に劣らない。iPadの背面は頑丈で厚みのある1枚のアルミニウム板で作られており、iPadの内部部品をしっかりと保護している。iPadの前面は、初代と同じ傷の付きにくいガラスで覆われており、画面下にはホームボタンが、画面の上には新しく追加された前面カメラがある。
それを除けば、iPad 2のハードウェアは見慣れたiPadを踏襲したものだ。スリープ/スリープ解除ボタンとヘッドホンジャックはこれまで通り上辺にあり、音量調整ボタンとミュート/ディスプレイ回転ボタンは右辺に配置されている。底辺には、iPadのドックコネクタと、内部スピーカーがある。スピーカーの穴の開いた格子部分は背面に回り込み、面積も大きくなったため、音の品質はかなりよくなった。
Appleは、iPad 2では互換性についてのごまかしは避けた。ケースの例外を除けば、初代iPadの周辺機器(ドック、アダプタ、スピーカー、映像ケーブル、充電器)はすべて利用できる。ただし、初代iPad用のドックは形がぴったり合う訳ではない。iPad 2用には、新型の標準ドックが用意されている。キーボードについては、Appleは今回、純正のBluetoothキーボードを推奨している。
iPad 2の周辺機器で注目を集めているのが、Appleが新しく発売した「iPad Smart Cover」だ。これはサードパーティーが初代iPad向けに作った、大仰でかさばる、ラバー製のケースに対するAppleの回答であり、このAppleのユニークなヒンジ付きカバーには、皮製(59ドル)とポリウレタン製(39ドル)の2種類の素材と、複数の色が用意されている。このカバーは、レアアースを使った強力な磁石によって、2つのアルミニウム製ヒンジで、iPad 2の右側か左側の縁にマグネットで装着される。カバーに入っている磁石は、カバーが開いているか閉じているかを検知するのにも使われており、スリープに入るか、スリープを解除するかをiPad 2が自動的に判別できるようになっている。ただし、設定のオプションでこの機能を無効にし、手動でボタンを押してスリープさせるようにすることもできる。
Smart Coverは、保護の面ではともかく、折りたたんでスタンドとして利用できるという点で気が利いている。ただ、もし本当にiPad 2の保護について心配しているのであれば、全体を覆う形のケースに入れた方がいいだろう。
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