iPadは最初から大ヒットだった。AppleはiPadを2010年4月に米国で発売した。Jobs氏によれば、Appleは2010年末までに1500万台ものiPadを販売し、売り上げは95億ドルに達したという。2011年の第1四半期で、iPadはAppleに46億1000万ドルをもたらした。これは同社の売り上げの約17.2%を占める額だ。1年前には誰も必要としていなかった製品にしては悪くない。
Ticonderoga SecuritiesのBrian White氏は今週、リサーチノートの中で、Appleは2011年会計年度にiPadを2736万台販売し、169億2000万ドルを売り上げるだろうと書いている。White氏は、iPadはAppleにとって非常に重要な製品になっており、2011年に見込まれている、Appleの368億ドルの収入増の3分の1をiPadの売り上げ分が占めるとしている。
iPad人気はまだ非常に高いが、その最新版は多少競争に直面するだろう。2010年と違って、2011年に登場する競合製品の数は、1つや2つではなく、数百という単位になるからだ。
最も激しくなる可能性があるのが、携帯電話やコンピュータの大手メーカーとの競争だ。Motorolaは、Googleの「Android」OSの最新バージョンを採用したタブレット「XOOM」をリリースしたばかりだ。サムスンには「GALAXY Tab」シリーズがあり、これもAndroidベースだ。Hewlett-Packard(HP)は、「webOS」ベースの「TouchPad」の発売を2011年夏に予定している。Microsoftも、「Windows」をタブレットのフォームファクタに取り込んだ新しいOSによって、タブレット市場に参入しようとしている。「BlackBerry」のメーカーであるResearch In Motion(RIM)も、「BlackBerry PlayBook」と呼ばれるタブレットを導入する予定だ。
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