こうした新たな競争はあるものの、米CNETのDonald Bell記者などの専門家は、たとえiPad 2には初代iPadほど多彩な新機能がなくても、Appleはまだ競合企業よりも大きく有利な立場にあると考えている。Bell記者は最近、National Public Radio(NPR)の「All Things Considered」のインタビューで、Appleは、消費者の関心をつなぎとめるために、iPad 2の機能などを大きく変える必要はないと述べている。
このインタビューでBell記者は「Appleは非常に特別なことをなし遂げた」と述べた。「それほど必要としていない製品を買うよう、消費者を説得した。必需品ともいえるスマートフォンや、ノートブックやデスクトップを少しばかり脇によけて、新しい市場を作り出している」(Bell記者)
Appleは、既にタブレット市場で競合企業を大きくリードしているだけでなく、タブレット向けアプリケーションの面でも差を付けている。Jobs氏は3月2日、今やAppleにはiPad向けのアプリケーションが6万5000以上あると語った。一方Googleは、タブレット向けに設計されたOS「Android 3.0」を発表したばかりだ。現時点では、Googleのマーケットプレイスにあるタブレット専用アプリケーションは、Appleよりもはるかに少ない。Jobs氏は、Googleタブレット用のアプリケーションは現在わずか100程度と見積もっている。
しかし、Googleはスマートフォン市場では手ごわい競争相手であることが分かっている。Android OSは、市場に出てからわずか数年だが、米国で現在出荷されているスマートフォンの約50%に搭載されている。そして、このプラットフォームは世界でもシェアを広げつつある。Androidを使った製品をリリースするメーカーが増えれば、このプラットフォームはタブレット市場で人気を集める可能性がある。
サンフランシスコにおけるAppleの発表の実況中継のアーカイブは、CNETによる同イベントのライブブログを参照してほしい。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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