米CNETは2011年1月に「iOS 4.3」のベータ版を紹介したが、Appleは米国時間3月2日、同OSの正式版を3月11日にリリースする予定であることを発表した。
今回は、「iOS 4.2」の時ほど多くの新機能は追加されないが、「iPad」ユーザー向けにとっては、注目すべきアップグレードがいくつか提供される。
複数の指を使ったマルチタッチジェスチャやスワイプに対応することで、ホームボタンをダブルクリックする代わりに、4本指のジェスチャによるアプリケーションの切り替えや、片手のフリックによるアプリケーションドックの起動が可能になる。実際、これによって唯一の物理的なボタンであるホームボタンを使用する機会はかなり減るだろう。
また、新しいアプリケーション「Photo Booth」が提供される。Photo Boothは、自分の写真を撮影し、調整するためのツールを搭載する。「Mac OS X」にはすでに、似たようなツールが存在する。当然ながら、このアプリケーションはカメラを搭載する「iPad 2」のみで利用可能である。
「iTunesホームシェアリング」では、同機能を有効にした他のPCまたはMacの「iTunes」ライブラリに、iPadなどからアクセスし、ローカルネットワークでストリーミングできるようになる。
また、「パーソナルホットスポット」のサポートにより、Verizonの「iPhone 4」と同様に、AT&TのiPhoneにおいてもようやく他のデバイスとワイヤレス接続を共有できるようになる。
「Apple TV」ユーザー向けには、ビデオストリーミングと「AirPlay」サポートが改良されている。AirPlayは、フォトスライドショーや、サードパーティーアプリケーションから他のデバイスへのビデオおよびオーディオストリーミングもサポートする予定である。
「Safari」ブラウザも、新しいJavaScriptエンジン「Nitro」によって、JavaScript実行時の性能が改善されるはずである。
その他の小さな変更点としては、「メモ」のフォントが再度変更されたこと、追加の通知音設定、iPadの回転ロックスイッチを復活させる機能(これはありがたい。このスイッチは、iOS 4.2以降「音量ミュート」スイッチに変更されていた)などがある。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」