またiPad 2では、最新OSである「iOS 4.3」のリリースによって、いくつかの新機能が実現した。このアップグレードによって、例えば、フォトスライドショーやアプリからの別デバイスへのオーディオストリーミングを含むアプリに対する「AirPlay」サポートなど、いくつか新機能を利用できるようになる。Verizon版「iPhone」向けには導入済みの「パーソナルホットスポット」機能も追加される。ほかの大きな変更点としては、iPadのスイッチを音声ミュートスイッチと回転ロックスイッチのどちらにするかを選択できるオプションがある。これは初代iPad発売後にAppleが変更していた機能だ。
iOS 4.3は、11日にリリース予定。iPad、iPhone(GSM)、iPod touch(第3世代、第4世代)に対応する。
Appleは、iPadで新しい製品カテゴリを作り出し、他社がそれ以前にできなかったことを実現した。つまり、スマートフォンと、ノートブックやデスクトップコンピュータの中間に位置する製品が必要であることを、消費者に納得させることに成功した。
AppleのJobs氏はこの成果について言及した。しかしJobs氏は、iPadは単なる新しいコンピューティングデバイスの枠を越えているとも述べている。他社はこの新しいカテゴリにおける自社製品の仕様にばかり気を取られているが、Appleが今でも力を入れているのは優れたエクスペリエンスを提供することだという。
Job氏はプレゼンテーションの中で「AppleのDNAには、テクノロジだけでは十分ではない、ということがある」と述べている。「テクノロジは、リベラルアーツ、人間性と融合することによって、心躍るような結果を生み出すことができる。このことが一番当てはまるのが、ポストPCのデバイスだ。タブレット市場には多くの人が押し寄せ、タブレットを次のPCであるとみなしている」(Jobs氏)
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