どれだけ待たなければならないのだろうか。Googleは2010年12月、オフラインGoogle Docsが「2011年の早い時期」に復活すると約束した。2011年に入って8分の1が過ぎたところで、時計を見つめているが、Googleはこの段階で何ら具体的なコメントはしていない。
障害は何だろうか。筆者が考えるに、第一はIndexedDB(Indexed Database)という新しい標準に対するブラウザのサポートだろう。IndexedDBの支持が一般に合意されてきたのはつい1年前のことであり、ブラウザのサポートも始まったばかりだ。
ブラウザの問題に加えて、Googleはいくらかの再設計もしなければならない。当初のオフライン技術ではGearsの別のオフラインストレージ技術が使用されていた。Web SQL Databaseと呼ばれるブラウザ技術によく似たものだ。しかしWeb SQL Databaseは、Mozilla FoundationとMicrosoftの反対にあって、IndexedDBに道をゆずった。
理想的な形としては、オフラインGoogle DocsとオンラインGoogle Docsとの差異は、目に見えず感知できないものになるだろう。つまり、何よりもまず当然のこととして、インターネット接続がなくても文書を編集でき、ネットに再接続されるとすぐに変更がオンライン版と同期されるようになるというものだ。しかし、それだけではない。新規文書の作成やアーカイブの検索のほか、文書をコレクションに追加するなどのファイル管理タスクの実行も可能であるべきだ。
こういった機能は、Microsoft Officeの世界ではごく基本的な操作で当然のものとみなされている。Google Docsは有望なものだが、これらの機能がなければ、完璧なネットワークが登場するまでは極めて不完全な製品ということになる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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