これまでに900を超えるサイトがこの機能に対応している。つまり、サイトにコードを追加して、IE9ユーザーにこの特別な機能を提供している。これには高解像度のアイコンや、「ジャンプリスト」のサポートなどがある。ジャンプリストは、サイト固有の機能をメニューに表示することで、サイト内を探し回ることなくその機能にアクセスできるというもの。Windows 7のネイティブアプリケーションではだいぶ前から利用できていたが、MicrosoftはIE9を、ウェブデベロッパーがサイトやウェブアプリケーションにこの機能を組み込む際の最初の入り口と位置付けている。
「この機能に対応するサイトは増え続けている。例えば、『Pandora』を固定すると、Pandoraの再生を一時停止し、ウィンドウが前面にないときには、一時停止中であることを知らせる通知が表示される」(Hall氏)
また、ユーザーが初めてIE9を使用してサイトにアクセスしたときにサイトの固定を勧めることで、この機能を活用しようという動きもある。Hall氏は、「Huffington Postは興味深い例だ。IE9でHuffington Postにアクセスすると、サイトを固定するよう促すメッセージが表示される。固定されれば、アクセス頻度が高くなることが分かっているからだ」と話す。同様の動きはモバイルウェブアプリケーションの開発でも起こっており、Appleの「iOS」搭載デバイスのブラウザ「Safari」にはホーム画面へのショートカット機能が組み込まれている。
Microsoftはサイトの固定機能を、ポータル型のホームページが一般的にその内部ページにトラフィックを呼び込む方法を変えるものとも見ている。「米国のYahooのようなサイトを考えてみよう。現在米国でホームページとして明らかに大きなシェアを持つサイトだ。ユーザーにYahooや『Yahoo Mail』『Yahoo Finance』を固定するように勧めることができれば、もはや(Yahooは)全体のごく一部分、すなわちホームページを通じてすべてのものをテストしプログラミングする必要がなくなる」(Hall氏)
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