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グーグルの「H.264」サポート打ち切り--決定の背景と反響 - (page 4)

文:Stephen Shankland(CNET News) 翻訳校正:川村インターナショナル2011年01月14日 12時09分
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 このパートナーシップは、Googleがオープンウェブを推し進めることに実際的な面と政治的な面で限界があることを示している。プロプライエタリソフトウェアであるFlash PlayerをChromeに組み込むことで、その妥当性を確保することになる。

 Daring Fireballを運営するAppleウォッチャーのJohn Bruber氏はTwitterで、「Googleが、オープンな革新の実現を目指すためにH.264を中止するというなら、Flashのようなクローズドなプラグインのサポートもやめないのはなぜか」と書いている。

 WebMにある大きな不確実性は、WebMの知的所有権の純粋性の問題だ。Googleはロイヤリティーフリーのコーデックであると主張しているが、それでもMPEG LAは、VP8特許のライセンス管理を検討していると述べた。MPEG LAのCEOのLarry Horn氏は2010年5月に、「われわれは前提として、すべてのコーデックは事実上、特許化技術をベースとしていると考えている。MPEG LAが、あるコーデック技術をほかの技術より優遇することはない。われわれは、さまざまなコーデックの特許ライセンスをサービスとして市場に提供する、コンビニエンスストアのようなものだ」と述べている。

 GoogleがWebMを公開してから半年以上たつが、新しいパテントプールや特許訴訟は出てきていない。一方で、WebMには新たな協力者が集まってきている。このことは、特許訴訟の準備が進められていないという意味ではない。Wolf, Greenfield & Sacksで知的所有権を専門とする弁護士のSteven J. Henry氏によれば、「コーデックは、数百もの部品を使った機械のようなものだ。どれか1つ以上の部品は、特許の対象になっているだろう」という。さらに、特許権者は「罠がパチンとはね返る」まで何年でも待つ可能性がある。

 しかし、今までのところ、それは理論上の懸念である。2010年に、当時MozillaのCEOだったJohn Lilly氏は「現在、出荷には何の問題もないと考えている。そうでなければ出荷しない。われわれは、何の支障もなくこれを出荷できることを強く確信している」と述べている。

 AppleなどがWebMを採用することもあり得る。Microsoftは、Windows版FirefoxのユーザーにH.264プラグインを提供してはいるが、WebMをあまりひどく敵視しないようにしている。しかし、たとえ今日気が変わったとしても、AppleやMicrosoftのような巨大テクノロジ企業がギアを入れ直すには長い時間がかかるだろう。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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