ソニーは当初からのGoogle TVローンチパートナーであり、CESでは同社の巨大なブースのかなりの部分を使って、Google TV製品を紹介していた。そこでは、威勢の良い広報担当者数名がGoogle TV体験のデモを行った。しかし、ほとんどの企業は多くを語らなかった。The New York Timesが報じたように、Googleが各メーカーに対し、Google TVの今後のバージョンがリリースできるようになるまで製品発表を控えるよう要請していたからかもしれない。その中で、サムスンだけがCESの開催中にGoogle TVに関する発表を行った。サムスンは米国時間1月6日、ブースの隅に2種類のデバイスをこっそりと展示したが、Googleとサムスンがこれらのデバイスを発表したのは7日午後のことだった。
この問題の一部は、古くからこの市場が直面している疑問だ。すなわち、「スマートテレビ」とは一体どういうもので、人々はスマートテレビをどのように使いたいのか、というものだ。現在、スマートテレビは非常に新しく開かれた市場である。大画面、リモコン、ケーブルや衛星からのフィード、ウェブサイト、アプリケーションという難解な組み合わせを、どう実装するのが最善かについては、多くのアイデアが出されている。
CESでは、IntelやLG、サムスンなど一部のベンダーが、「スマートテレビ」というコンセプトが自社のものだと主張しようとした。サムスンはGoogle TVに関する提携を開始したばかりにもかかわらず、コンベンションセンター正面の至る所に同社独自のスマートテレビを宣伝する巨大なポスターを貼っていた。
東芝は米Yahooの「Connected TV」サービスと提携しており、ブース内に複数のデバイスを展示した。RCAやHaierといった企業は、Google陣営に属しているが、その状況は大きく異なっており、接続機能を提供する基本ソフトウェアとしてGoogle TVの代わりに「Android 2.2」を搭載の「Android TV」を宣伝していた。
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