インターネットもテレビもない場所に隠遁しているような人でない限り、タブレットが2011年のCESの目玉になるであろうことはご存じだろう。タブレット、タブレット、タブレット。今のうちにタブレットという文字を読むことに慣れておいた方がいい。なぜならこの1週間、この単語を何度となく見聞きすることになるからだ。CESで展示されるタブレット群は、Appleの「iPad」を嬉々として追撃している競合各社が開発したものだ。スレート型のタッチスクリーン端末で、非常にアプリケーションフレンドリーなものである。
Appleがこの市場における先発の優位性を手にしていることは明白だ。一部では、Appleがタッチスクリーン式スレートという分野を作り出したとさえ言われている。そして、消費者向け電子機器やPCのメーカーの多くは、スマートフォンでもノートPCでもない別のデバイスを500ドル以上の価格で顧客に買ってもらえると考えて、大きな期待を抱いている。
こうしたデバイスの大半はAndroid搭載タブレットだ。Googleはスマートフォンよりもタブレットでの使用向けに最適化された「Android 3.0」(開発コード名「Honeycomb」)の開発に忙しく取り組んでいる。Honeycombを採用して独自のタブレットを発表するとみられるメーカーはかなり多く、大企業も中小企業もいる。Acer、Archos、ASUSTeK Computer、Creative、Dell、Entourage、Fusion Garage、LG、Motorola、MSI、Notion Ink、サムスン、東芝、ViewSonicなどだ(本稿執筆時点)。
MicrosoftのCEOであるSteve Ballmer氏は展示会場が開く前夜の伝統的な基調講演の場を利用して、「Windows Phone 7」のアップデートについて話す予定だ。ごく初期段階の「Windows 8」を披露する可能性もあるが、話題の中心になるのはスレートとタブレットPCだろう。ただし、Android搭載タブレットやiPadのようなものではなく、「Windows 7」を搭載したものになる可能性が高い。そして、「ほぼ同じ」というテーマに沿って、Microsoftが壇上で披露するタブレットPCもWindows 7を搭載したものになるだろう。Ballmer氏が2010年のCESで披露した「HP Slate」に酷似しているように思える。
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