PCに関しては、われわれはパラダイムシフトを引き起こすようなものは何も期待していないが、かつてないほど強力で薄型の新しいノートPCが登場するだろう。筆者の同僚であるBrooke Crothers記者によると、Intelの「Sandy Bridge」チップセットが大々的に披露される予定だという。PCメーカーは主に、Lenovoの15.6インチ「IdeaPad Y560p」のような、クアッドコアプロセッサを採用したSandy Bridge搭載ノートPCを披露するとみられる。ASUSとAcer、そしておそらくLenovoが(「MacBook Air」のような)超薄型ノートPCを用意しているとのうわさもある。
スマートフォンは、携帯電話分野を今にも席巻しようとしていることからも、CESでも大きな存在感を示すだろう。また、2011年のCESでは、より強力なデバイスが披露される見通しだ。NVIDIAの「Tegra 2」チップセットを搭載した初のデュアルコアスマートフォンもCESで公開される。この話題に関してはLGやMotorola、そしてもちろんNVIDIAから、何らかの発表があるはずだ。
2010年に見られたAndroid搭載携帯電話の発表の波は、これからも衰えることなく続くはずだ。2月には、「Android 2.3」(開発コード名「Gingerbread」)搭載ハンドセットがさらに登場するだろう。
2011 International CESが進化的な性質であることは確かだが、それでも、2つの非伝統的なガジェット分野で、例年より大きな影響を及ぼす可能性が高いものがある。ハイテク自動車とソフトウェアだ。
CESは伝統的にガジェット中心のハードウェアの展示会である。お分かりになると思うが、テレビやステレオシステム、ノートPC、携帯電話、ハードドライブなどだ。しかし昨今、そうしたガジェットの大半はワイヤレスの携帯機器になっており、当然のごとく自動車などあらゆるものに統合されている。実際のところ、今ではそういう傾向が非常に顕著になったため、自動車自体がガジェット同然になっている。2011年のCESでは、「Google Maps」を備えた自動車など、この分野の新製品や、スマートフォンの機能を統合する新製品が数多く登場するだろう。そして、テクノロジ分野における自動車の位置付けを強調するために、FordとAudiの両CEOがCESのイベント中に極めて重要な講演枠を割り当てられる予定だ。
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