もちろん、JavaScriptのパフォーマンスをもっと幅広く、人工的にテストするベンチマークは、Mozillaの「Kraken」(バージョン1.0)、Googleの「V8 Benchmark」(バージョン6)、WebKitの「SunSpider」(バージョン0.9.1)など、数多くある。
そうしたベンチマークテストでは、Crankshaftは違いをはっきりと示した。例外はSunSpiderテストだが、ブラウザメーカーの進歩でSunSpiderは時代遅れになってきており、その結果の影響力は低下している。しかし、今回のテストは、6Gバイトのメモリを搭載したクアッドコアの「Dell Studio XPS 16」という1台のマシンでのみ行われたものであり、ほかのマシンで行えば結果も違ってくることに留意してほしい。
ブラウザのベンチマークは難しい問題だ。コンピューティングの課題の全容を、たった1回の簡便なテストで表現することは、いつでも難しい。またエンジニアが、ベンチマークスコアで良いスコアを出すために製品を設計するというリスクも常にある。そういったアプローチが現実の作業にほとんど(あるいは全く)関連がない場合にも行われる可能性がある。現にMozillaは、MicrosoftがIE9のベンチマークを操作したと非難している。
Chromeは人気が出てきている。現在のブラウザ利用シェアは、もう少しで全体の10%に達するところで、IEとFirefoxに次ぐ第3位だ。Googleの最高経営責任者(CEO)のEric Schmidt氏に、Googleがブラウザをリリースすべきだということを納得させるには、何年もの時間と、いくらか思い切った努力を要した。しかし、Chromeがネットで無視できない勢力であることは間違いない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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