Mac向け「Chrome」ブラウザの最初の開発版がリリースされたのはおよそ1年前のことだが、Googleは米国時間5月25日、MacとLinux向けの「Chrome」安定版を発表し、同ブラウザ安定版をバージョン5にアップグレードした。Windows、Mac、およびLinux向けに提供される「Chrome v5.0.375.55」には、エクステンションやテーマのサポート、ブックマーク管理および同期機能の改善、ブラウザ設定の同期などが含まれ、また、Chromeの先進的なJavaScriptエンジン「V8」の最新安定版が搭載されている。
同ブラウザは、ジオロケーションAPI、App Cache、ウェブソケット、「Gmail」における添付ファイルのドラッグアンドロップなど、いくつかのHTML5ベースの機能も提供する。「Chrome 5」の開発版には統合されず、ベータ版では不安定だったAdobeの「Flash」プレーヤーは、「Chrome 5」の安定版には搭載されなかった。開発版は現在、バージョン6となっている。
Mac向けバージョンは、「OS X 10.5」(Leopard)以降を稼働するIntel搭載のMacのみで動作する。Googleは、Mac向けベータ版を利用するユーザーに対し、安定版への自動更新を提供する。
Chrome 5では、複数のセキュリティ修正も施された。そのうちの2件は、ハイレベルな修正である。1件は、unloadイベントハンドラからURLバーが偽装される脆弱性、もう1件は、エクステンションにおけるJavaScript実行の誤りを修正するものである。
Chromeの開発版やベータ版を試用してきたユーザーならば、これらの変更点は新しいものではない。Developer's Channelは先週、バージョン6に更新された。新しい機能はほとんどないが、Chromeがついに安定版になり、3つすべての主要なプラットフォームに提供されるようになったことからは、Chromeのユーザーベース拡大に向けたGoogleの真剣な姿勢を感じるに違いない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ
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