「Google Chrome」の最新のテストバージョンには、さらに高速になったJavaScriptエンジンが搭載されている。JavaScriptエンジンは、ウェブベースのプログラムを実行するためのブラウザコンポーネントとして重要性が高まってきている。
その結果、ページの読み込み速度が高速化し、ウェブアプリケーションがさらに強力になる。また、ブラウザのパフォーマンスをめぐって、Microsoftの「Internet Explorer(IE)」やMozilla Foundationの「Firefox」、Appleの「Safari」、そして「Opera」との新たな戦いが始まる。
Chromeのブラウザエンジン「V8」は、「Crankshaft」と呼ばれるバージョン3へとアップグレードされようとしている。Googleによると、V8は適応的コンパイルと呼ばれる技術を用いており、これによってJavaScriptをプロセッサのネイティブ命令に翻訳し、コードの中で最も頻繁に使用される部分を改善することに多くのエネルギーを集中させるという。
GoogleのプログラマーKevin Millikin氏とFlorian Schneider氏は米国時間12月7日、Googleのブログ記事で、「Crankshaftは適応的コンパイルを用いて、起動時間とピークパフォーマンスの両方を向上させる。頻繁に実行されるコードを重点的に最適化し、それほど実行されないコードの最適化で時間を無駄にしないという考え方だ」と述べている。
その結果、「かなりの分量のJavaScriptコードを含むページ」の読み込みが、平均12%高速化したと両氏は言う。また、いったん読み込んだ後のJavaScriptプログラムの実行速度については、「この点は、2008年にChromeをリリースして以来、最大の性能アップだ」としている。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス