Googleが「Google Chrome」の安定版に存在する2件の非常に深刻な脆弱性を修正した。これらの脆弱性が悪用されると、攻撃者によってユーザーのコンピュータが遠隔地から乗っ取られる可能性がある。
1つ目は、GoogleのJavaScriptエンジン「V8」に関連する脆弱性で、ウェブサイトの悪意あるJavaScriptによって、攻撃者がユーザーのコンピュータの機密データにアクセスしたり、任意のコードを実行したりできるようになる恐れがある、とGoogleは米国時間8月25日付のブログ記事で述べた。2つ目の脆弱性では、XMLエンコードされた情報を含むページがブラウザのタブをクラッシュさせ、それによって、攻撃者がサンドボックスと呼ばれるChromeの保護された領域内で任意のコードを実行できるようになる可能性がある。
「Google Chrome 2.0.172.43」では、これらの問題と、深刻度が中程度の別の問題も修正されている。ユーザーがChromeをインストールすると、Chromeは自動的にアップデートを取得し、再起動時に適用する。
Googleは、「大多数のユーザーが最新のフィックスを導入」するまで、脆弱性に関する詳細はリリースしない方針だ、とエンジニアリングプログラムマネージャーのJonathan Conradt氏はブログ記事で述べた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事をシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 原文へ
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