L・アポテカー氏を迎えたHP--新体制におけるソフトウェアの役割 - (page 2)

文:Erica Ogg(CNET News) 翻訳校正:川村インターナショナル2010年10月06日 07時30分

 取締役のRobert Ryan氏が1日に明かしたところによると、HPはCEO職の候補を社内外の6人に絞り込んでいたが、最終的にApotheker氏に同職を打診することになったという。

 Oracleの前プレジデントであるRay Lane氏は9月30日、HP取締役会の非常勤会長に就任した。Lane氏は電話会議には参加していない。

 1つはっきりしてきたことがある。それは、HPがソフトウェア分野への進出をさらに強化する考えであることだ。HPがソフトウェア分野のベテラン幹部2名を経営陣に招き入れただけでなく、Apotheker氏も同分野の強化を示唆している。

 「HPには、自社のパーツをすべて組み合わせたもの以上の価値があると考えている。ソフトウェアはそれを実現するための接着剤のようなものだ」。Apotheker氏は10月1日午前、このように語った。

 現在、ソフトウェアがHPの売上高に占める割合はごくわずかだが、Apotheker氏のコメントは、同氏の在任期間中にその割合が大きくなる可能性があることを示している。同氏はほかの主要事業についても手短に言及した。

 「とはいえ、ソフトウェアだけではない。より付加価値の高いサービスも、この戦略の極めて重要な一部分である」(Apotheker氏)

 Apotheker氏は電話会議の場でHPの消費者向け事業に対する自身の理解や満足度を示すことをしなかった。そのことは、投資家にとって懸念材料になるかもしれない。HPはプリンタとPCの販売に関しては世界最大の企業だが、Apotheker氏は、テクノロジ分野での数十年にわたるキャリアにおいて、大企業へのソフトウェア販売に時間を費やしてきた。

 Apotheker氏がHPに関して学ぶべきことは明らかに多い。同氏は世界に30万人以上いるHP従業員に会うための旅行を計画していると述べた。

 「従業員らの考えを知りたい。弊社の顧客に関しても、同じことをしたいと考えている」(Apotheker氏)

 Apotheker氏は、HPのことを理解するのにどれだけの時間が必要かという質問に、具体的な日にちは示さなかったが、数週間から数カ月はかかるだろうと述べている。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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