一方Capossela氏は、この分野についてはMicrosoftの方がライバルよりも詳しいと話す。「言うまでもなく、われわれはずっと無料製品と競い合ってきた」(Capossela氏)
GoogleやZoho(さらには新しいWeb AppsやOffice Starter)との競争にさらされているにもかかわらず、Capossela氏は、既に旧バージョンのOfficeを使っている約10億人のユーザーに最新版を購入するよう説得することが最大の課題であることに変わりはない、と述べた。
結局のところ、アナリストらは、Microsoftのアプリケーションの中で最も大きな利益を上げているOfficeに関して、同社がすぐに脅威に直面することはないと述べている。Forrester ResearchのアナリストJ.P. Gownder氏は、Googleがこの市場に参入してから数年が経過したが、同社がこれまでに獲得したシェアはわずか数ポイントにすぎないと指摘する。
Google Appsと同様に、ほとんどのユーザーはMicrosoftの無料オプションだけで事足りるとは思わないだろう、とGownder氏は予言する。
「StarterとWeb Appsは消費者の利便性と柔軟性を向上させる。それでも、最終的にはユーザーはスイートを購入する必要があるだろう」(Gownder氏)
ただし、もっと長期的な視点で見ると、Microsoftはより激しい競争に直面する可能性がある。そして、それはデスクトップという同社の得意分野だけに限定されないだろう。例えば、Appleの「iPad」に関して言えば、Microsoftもその競争に参加するか、それともAppleが提供する「Pages」「Numbers」「Keynote」の組み合わせや、ほかのオフィスアプリケーションに同市場を譲るかの決定を下さなければならない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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