デル傘下のAlienware:「ゲームPCの性能向上にはチップ以外に必要なものがある」

文:Brooke Crothers(CNET News.com)
翻訳校正:ラテックス・インターナショナル
2008年05月19日 12時05分
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 Alienwareによると高速なチップはゲームPCでは壁にぶつかっており、同社はゲームPCのパフォーマンスを向上させるためのさまざまな方法を模索している。

 親会社のDellは米国時間5月13日、ゲームPC部門により多くの資源を投入し、「製品開発、設計、エンジニアリング」に投資すると宣言した。

 AlienwareのMarc Diana氏は、64ビット世界に合わせてシステムを最適化すれば、ゲームPCはパフォーマンスの面で大きく飛躍するのではないかと考えている。実際に今日の32ビット環境はPCでのゲーミングの足かせになっている。

 Alienwareでデスクトップのプロダクトマーケティングマネージャーを務めるDiana氏は「非常に多くの企業が、デュアルコア、4コアなどなどのハードウェア競争に巻き込まれている」と述べる。「Intel、Microsoft、NVIDIA、ATI、AMDのような会社がもっと腰を落ち着けて、64ビットに合わせたドライバやソフトウェアの最適化によるパフォーマンス面の利点に気づいてくれればいいのだが」(Diana氏)

 「今ならそれも意味があると思う」とDiana氏は断固とした口調で述べた。

 「Windows XP」や「Windows Vista」のほとんどのバージョンを含めて、PC世界の多くのソフトウェアはいまだに32ビットである。事実、Diana氏によるとAlienwareでは64ビットのOSを販売していないという。その理由は、「業界でまだ一般的でない64ビットドライバサポートを付けたシステムを顧客に販売することに違和感を覚える」(Diana氏)からだ。

 32ビットのOSやアプリケーションの最も顕著な制限事項は、OSが使用できるメモリの容量が4Gバイトまでである点だ。そして、一部のアプリケーションは4Gバイトの全容量を使用することさえできない。「DDR3メモリにはまだ誰も関心を持っていない。わたしに4Gバイトをくれれば、うまく活用してみせるのに」とDiana氏は述べる。

 「彼らは本質的に非常に古いテクノロジである32ビット環境を対象に(ソフトウェアを)開発している。われわれは64ビット環境で全く問題なく動作するドライバ(を必要としている)。わたしは64ビットのドライバが存在しないと言っているわけではない。ただ、われわれのような企業が安心して64ビットOSに移行できるような、この分野での十分なソフトウェア開発やサポートがないと言いたいのだ」(Diana氏)

 Diana氏はまた、より高速なプロセッサやグラフィックスチップ以外の、システムのパフォーマンスに影響を与える(特に予算の限られた消費者にとって切実な)その他の要因についても語った。「わたしがどれか1つのコンポーネントに多くの予算を費やすとしたらおそらく本当に性能の良いマザーボードに金をかけるだろう」(Diana氏)。その次にデュアルコアプロセッサ、それから「NVIDIA GeForce 8800GT」や「ATI Radeon HD3870 X2」のようなミッドレンジのグラフィックカードという優先順位になるという。

 新しいDDR3メモリも重要度を増しつつある。DDR3メモリはAlienwareの2種類のプラットフォームで提供されている。「DDR3メモリは現在市場で販売されている最も性能の高いメモリだ。しかし、潤沢に市場に出回っているかどうかは確かではないし、価格は非常に高い。6カ月後には現在よりも(金額的に)納得できる選択肢になり始めているだろう」(Diana氏)。その理由からいまだにDDR2メモリが広く使用されている。

 DDR3メモリモジュールでは消費電力が抑えられ、データプリフェッチバッファもサイクルあたり4ビットから8ビットへと倍増されている。また、より高いクロック周波数(1600MHz)で動作することも、主要な改良点の1つである。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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