複数のインターネット管理団体が、IPv4アドレスブロックの割り振りが終了したことを正式に発表しました。IANA(Internet Assigned Numbers Authority)は最後のIPv4アドレス5ブロックが5つの地域インターネットレジストリ(RIR)に割り振りました。そしてRIRがISPにこれらのIPアドレスを分配し終えたら、これでIPv4アドレスの在庫が尽きる見通しです。
もちろんこうした事態は以前から指摘されていましたが、残りのアドレスブロックをこれほど早く使い切ってしまうとは予測されていなかったようです。Internet Corporation For Assigned Names and Numbers(ICANN)のCEOを務めるRod Beckstrom氏は、「今回の件は、IPv6の導入が最重要課題となったことを意味する」という声明を発表しました。
次世代IPアドレス規格である「IPv6」は128ビットのアドレス空間を持ち、アドレス数がほぼ無限と言われています。IPv6への移行はスムーズに進むのでしょうか。また企業にとってIPv6の導入にはどのような課題があるのでしょうか。パネリストの皆さんのお考えを聞かせてください。