十分な睡眠がとれないのは、とてもつらいことだ。
誰でも睡眠不足になると、ある時点でその影響が出てくる。原因が不安または基礎疾患、電子機器への依存、さらには身体に合わないマットレスなど、何であってもだ。そして、睡眠不足の影響は、翌日に疲れを感じたり、不機嫌になったりすることだけではない。
筆者は、人工知能(AI)によって自分の睡眠パターンを変えられるかどうかを確認するため、1週間をかけて実験してみた。その実験で分かったことを、以下で紹介していこう。
この実験では、最初に、AIを搭載したフィットネスおよびヘルスウェアラブルデバイスである「WHOOP」を使用して、1週間の睡眠パフォーマンスを追跡した。他のフィットネストラッカーと同じように、WHOOPも、手首に装着すると、以下の4つの睡眠段階すべてをモニタリングして分析してくれる。
回復睡眠とは、深い睡眠とレム睡眠のことで、身体の回復と認知機能にとって非常に重要であるため、筆者はこの2つの段階のモニタリングに特に注目した。
WHOOPに関して気に入ったのは、自動化された睡眠コーチが筆者のニーズとライフスタイルに基づいて提案をカスタマイズしてくれることだ。例えば、WHOOPは筆者の睡眠時間の基準(最近の睡眠活動に基づいて算出される必要睡眠時間)を計算して、睡眠不足に関する洞察を提供し、睡眠衛生を最適化するための提案をしてくれた。また、ストレスを軽減する呼吸法や早めの就寝など、睡眠を改善するためのヒントも毎日表示してくれた。
「ChatGPT」に睡眠ルーティンのアドバイスを求めるという、実験の次の段階に進む前に、筆者はWHOOPを1週間着用して、睡眠を正確に測定した。通常の活動中も含めて、WHOOPを装着した状態で1日中過ごした。WHOOPには、クリップオン式のポータブル充電器が付属しているので、手首から取り外す必要はない。
WHOOPのデータを見る限り、筆者の睡眠パフォーマンススコアはなかなか良好のようだ。平均スコアは91%だった。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス