AIとウェアラブルで睡眠は改善できるか?「ChatGPT」のアドバイスを実践してみた - (page 6)

Nasha Addarich Martínez (CNET News) 翻訳校正: 川村インターナショナル2023年07月11日 07時30分

 昨夜の推奨事項は、初日の夜と似ていた。すべてのルーティンの中で、筆者にはそれが最も効果的だったので、もう一度試したらどうなるのか、楽しみにしていた。就寝の30分前にすべての電子機器の電源を切り、照明を暗くして本を読んだ。この日も、30分も本を読み進めないうちに目が閉じ始めた。

翌朝

 1日目の翌朝と同じように、ぐっすり眠って元気に目覚めた。睡眠時間は8時間、回復睡眠は2時間34分だった。深い睡眠とレム睡眠の時間は合計27%だったが、内訳を見ると、前夜よりも深い睡眠の時間が短く、レム睡眠の時間が長くなっている。また、夜間の覚醒イベントもかなり多かった。

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提供:Nasha Addarich Martínez/CNET

最終評価

 1週間ChatGPTの推奨事項に従ってみても、筆者の睡眠パフォーマンスは変わらなかった。最初が91%で最後も91%だ。だからといって、睡眠の改善にAIを使うのは、効果がないという意味ではない。毎日ルーティンを変える方式が有用ではなかったというだけだ。

 それでも、睡眠の改善に効果的な習慣がいくつか見つかったので、それを毎晩のルーティンに取り入れようと思う。照明を暗くする、電子機器の電源を切る、寝る前に読書をするというのが、筆者にとって効果的な提案だった。

1週間の睡眠スコア
提供:Nasha Addarich Martínez/CNET

睡眠の改善にAIを使うことを勧めるか?

 端的に言うと、答えはイエスだ(ある程度まで)。WHOOPから提示されたデータを活用することで、自分の睡眠パターンについて貴重な発見があり、どの就寝前ルーティンが自分にとって最も効果的かが分かった。

 ChatGPTは、さまざまなルーティンを試したうえで、自分に最適なルーティンを見つけることで、睡眠の質の改善に役立つ可能性がある。ただし、ChatGPTの自動化技術は、インターネットなどのソースの広大なデータの海からパターンを見つけているということは忘れないでおこう。推奨される内容が、Google検索で見つかるものと大差ない、ということもあるかもしれない。

 AIは今後も進化し続けるだろう。AIが十分に高度になり、今よりもっとパーソナライズされた推奨事項を提示して睡眠をさらに最適化してくれる、そんな未来が見える。それが、より穏やかで幸せな世界につながることを願うばかりだ。

この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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